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物欲☆あんず雨

物欲☆あんず雨

第2回『ゴールデン・パラシュート』

第2回『ゴールデン・パラシュート』

ホライズンに旅館を売り飛ばされ、失意のうちに事故死した西野昭吾の葬儀。
西野の跡取り息子・治は、父の死後、家出をしたまま行方不明。
焼香に訪れた芝野健夫は、西野の妻に助力を申し出ようとするが、もう二度と顔を見せるなとまで言われてしまう。そもそも、三葉銀行がホライズンに債券を売らなければ、唐突に旅館を失う事にはならず、西野も死なずに済んだはず…。

一方、その後、大買収を次々とモノにして、順風満帆のホライズン代表・鷲津政彦。
2000年・夏、次なるターゲットは、経営不振企業でありながら建て直しさえすれば莫大な利益が見込める、大手玩具メーカー『サンデートイズ』。

サンデートイズ70周年記念謝恩会。
豪勢なパーティーの切り盛りをさせられているのは、無料奉仕を強いられている社員達。会社の実情が苦しいのに、見栄を張っている…と、愚痴っている社員ら。
そのサンデーに、三葉銀行から再生担当を任されている芝野も出席している。
遠巻きに見ている鷲津率いるホライズンのメンバー。

そしてサンデートイズ女社長・大河内瑞恵の登場。真っ赤なドレスに派手なアクセサリー。ベタなジョークを交えた演説に喝采を求め、いかにも女王気取り。
その社長に壇上に引っ張り出され、困惑ぎみの芝野を、冷ややかに見つめる鷲津。

オフィスで、サンデー実情の精査結果を検討し、買収作戦を練るホライズンのメンバー達。
素朴な木製の玩具を売り出したことから出発したサンデートイズは、戦後、ボードゲームやキャラクター玩具のヒットで発展を遂げるも、近年は少子化等の影響などで低迷。しかも、社長一族が会社を私物化しており、自分達の生活費や遊興費を会社の経費として計上している有り様…。

株は社長一族ががっちり抱え込んでいるため、債券を買い占める事で買収しようと画策する鷲津。
メイン三葉銀行以外の、地銀などが持つ債券を、風評を流したり心理作戦に出たり、あの手この手で(むろん格安で)買い占めるホライズン・チーム。(この辺りの軽快な買収ぶり、ステキに小気味良いのです♪)(ああ…このころのチームワークが懐かしゅうござりまする…)

ホライズンの動きに感付いた三葉銀行。直後に控える住倉銀行との合併を前に、サンデーを建て直して実績を作りたいと言う常務・飯島亮介。前回に引き続き、プレッシャー掛けられまくりの芝野。

大河内ファミリーの大邸宅を訪ねる芝野。休日返上で大庭園の草むしりをさせられているサンデー社員達を目撃する。しかも、その豪邸を『社宅』扱いにして住みついている社長一族…。
社長・瑞恵や、専務・伸彰(瑞恵の長男)らに、不採算部門からの撤退等、自らが作成した再建プランを真摯に説明する芝野だが、一同、馬耳東風。
それどころか、債券がホライズンに買い占められている事を瑞恵に非難され、折しもやって来た鷲津を追い払えと詰め寄られる。(追い払え…って。瑞恵サン自身がホライズンを呼びつけたはず…)(『何とかしろ』って事なのでしょうけど)

芝野も居る前で、鷲津は社長一族に、借金をチャラにする代わりに経営権を返上するよう迫る。経営責任は問われないポストには配置するので、働かなくても利益だけは手に入る…と甘い誘いをかけるも、頑に拒否する瑞恵。
だが、息子・伸彰の心が揺れたらしい事を、見逃さない鷲津。

大河内邸を辞す鷲津に追いすがり、サンデーを西乃屋と同じ目にあわせたいのか、と非難する芝野。自分らはメインバンクとして(真っ当な)建て直しをするつもり…と語る芝野だが、鷲津からは、『しがらみいっぱい』の日本の銀行に何ができるのか楽しみ…と軽く皮肉られ、芝野、苦い顔。(鷲津さんに話し掛けるたびにヘコまされていることに、芝野さん、いいかげん気付いて欲しい…)

銀行に戻ったところで、同僚から由香を紹介される芝野。
『三島』という名乗りで自分の事を記憶しているかどうか、芝野の反応を見る由香。(鷲津さんの事も忘れてたんだから、芝野さんが憶えてるわけないって)(でも名刺を見て、思い出したよう??)

ホライズンや、西乃屋、サンデーのこともよく調べている由香。鷲津が関わると、皆が不幸になって行く…とつぶやきつつ、由香は、鷲津が昔どういう人だったか…と、芝野に尋ねる。
情にあつい、真直ぐな男だった…と答える芝野。今は変わってしまった…と言い添える芝野に、そのきっかけを尋ねる由香だが、鷲津の『「あなたが私を変えた」発言』に困惑中の芝野は、「さあ…」と、スルー。
由香は、失踪中の西野の息子・治の居場所を書きおいて、去る。

サンデー再生案として、社長を切り民事再生をはかる、という芝野を、飯島は叱りつける。
サンデーの経理担当は代々、三葉からの天下り。その癒着は芝野の想像以上。
さすが、三葉の暗部に深く関わる飯島、その後で瑞恵社長と密談も…。

サンデートイズ本社に乗り込む鷲津とアラン。
アポ無しなあたりで帰そうとする受付嬢に『差し押さえ申請書』を見せ、慌てさせる鷲津ら。(可愛い受付嬢をからかいたかったという風にも??)
突然の差し押さえ宣告に怒り狂う瑞恵社長。彼女からお茶を浴びせられても、「借金に身分や国籍は関係なく、借りた金は返すのが万国共通」と、冷静に正論で攻める鷲津。彼は、側に居た社長の息子・伸彰にもさらなる揺さぶりを掛ける事が出来たという感触を掴む。

ホライズン本社に戻ったところで、またしても由香の待ち伏せにあう鷲津。
警備員に止められながらも、芝野が「いい奴だった」と言っていたことを必死に伝える由香。
たまには会ってやったら…と由香の名刺を鷲津に渡すアラン。待ち伏せは頻繁のよう。

由香の名刺を見ながら、ひとり社長室で記憶を辿る鷲津。
7年前。三島製作所の機械の隙間に入り込み、落ちたネジを必死に探している銀行員時代の鷲津。見付けたネジを、嬉しそうに三島健一に手渡す。そんな鷲津を、三島も可愛いと思っているらしく、ビールやせんべいで歓待。そこへ高校生の由香が帰って来たりして、和気あいあいな雰囲気…。
回想を断ち切るかのように、引き出しに名刺を放り込む鷲津。既に何枚もの由香名刺が…。(捨てずに取っといてるとこがラブリー♪)
そこへ芝野から、サンデー再建の件で呼び出しTELが。

鷲津がよく使う料亭。伸彰を伴い、サンデー側からの再建計画書を鷲津に差し出す芝野。社長一族の利権を安泰にしたまま…という、噴飯ものの内容にブチ切れる鷲津。いつもの慇懃無礼な態度から一変、ぞんざいな口調で怒鳴りつけ、伸彰を威嚇する。そうしておいて、母・瑞恵社長に頭が上がらない伸彰に同情するかのような事も言い、その心を揺さぶりまくる。
トドメは『ゴールデン・パラシュート』。
運び込まれた3つの大きなジュラルミン・ケース。いっぱいに詰め込まれた3億の現金。
実権を手放してもらうかわりに、経営陣に支払われるという特別ボーナス。まさに『札束でひっぱたく』というやり方。

「3億程度で母が納得するはずがない」と、伸彰。(庶民視聴者の神経を逆撫でするセリフ)(せっかく現ナマ持って来たのに、効果ないじゃん、ゴールデン・パラシュート!)
それでもめげない鷲津、瑞恵社長を退任させる説得に成功したら、「3億プラス社長の座」と伸彰に言い、2週間の期限を切る。(西乃屋の時と申せ、鷲津さんが待てるのは『2週間』が限界らしいですな)

帰ろうとする鷲津を呼び止め、『札束攻勢』を非難する芝野。(呼び止めて会話してはヘコまされる事、やはり懲りてないらしい)
すべては金のため…という態度を隠さない鷲津に西乃屋の件も言いつのり、掴み掛かる芝野。
そこでついに、鷲津をこのように変えたという、芝野が言った『7年前の言葉』が、鷲津の口から語られる。

7年前のあの日、三島の葬儀から追い返されたあと、誰も居ない工場で茫然と立ち尽くしていた鷲津…。
そんな彼に、貸し渋りをしたからといって自分を責めないように…と声を掛ける芝野。借りたものは返してもらわないとうちの銀行だって危ない。金が無いなら倒産するしかない。突き詰めれば、それが『資本の論理』なのだ…と。(鷲津さんが悪いんじゃないという意味で言ってあげたとは申せ、ビミョ~に無神経な気がする芝野さんの慰め)

その言葉で渡米を決意し、以降、徹底的に『資本の論理』を学んだという鷲津。
その果てに彼が見い出したのは「金を持っているものだけが正義」という事。(苦労したのね、鷲津サン…)

貸し渋りで設備投資に使った200万が返せず、首を吊った三島。ただ単に、200万という金さえあれば、彼は死なずに済んだはず。それだけのこと。
きれいごとを言っても始まらない。金にきれいも汚いもない。善意も悪意もない…。

「私を変えてくれたのはあなたですよ、芝野さん」

返す言葉もないほど鷲津にヘコまされた芝野は、(さらなる墓穴を掘りに)ある場所ヘ向かう。
それは、家出中の西野治が働く工事現場。
折しも雨。治に傘を差し掛ける芝野に、『晴れる日に傘を貸して、雨の日に取り上げる。それが銀行』だと父が言っていた…とつぶやく治。(上手い例えと思いつつ、恐ろしいコトバ…)
治に援助を申し出ようとするも、会社を興す資金300万をすぐに貸せと、あしらうかのように言い返され、絶句する芝野。

治の態度に無力感を深め、ヘコみのどん底まで落ちたとき、芝野の心に変化が訪れる。
芝野に向けた、鷲津の言葉も治の言葉も、要約すればただ一言。「きれいごとを言うな」
何かを決意し、走り出す芝野。

伸彰に言い渡した期限の前日、勝利を確信しつつ、サンデー入手後の儲けを算定している、ホライズンのオフィス。(ちょいとのん気)

その頃、サンデー本社では取締役会が。瑞恵社長以外は、不穏な雰囲気。
一方、三葉銀行では、芝野がこれから起こる社長解任劇を飯島に報告している。

サンデーの役員を説得し、瑞恵を解任に追い込み、伸彰が社長になった上で民事再生をする。スポンサーは三葉系列のファンドにすることで、儲けを得る。
まさに、ホライズンが建てた計画を、三葉が出し抜いた形。

瑞恵社長が解任されたことを、TVニュースで知るホライズン。(レポーターは由香♪)
正義感の強い芝野の場合、自分たちのアイデアを横取りするような手段には出ないだろうと、舐めてかかっていたらしい鷲津。(ちょいと迂闊)
自分の詰めの甘さに腹を立て、窓ガラスに八つ当たりして去る鷲津の後ろ姿で、第2回、終了。
(窓ガラス、高層階の頑丈タイプで良かったですな♪)

(第2回 終)
第3回『終わりなき入札』へ続きます。



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